絵本の読み聞かせのボランティアのススメ【体験談】
絵本の読み聞かせと言っても、家で自分の子供に読んでいるという人はたくさんいるでしょう。
でも、大勢の子供たちの前で読んだことはありますか?
私の住んでいる地域では、月に数回、保護者が小学校に出向いて、子供たちの前で絵本を読むというボランティアをしています。
子供とはいえ、大勢の前で読むのは緊張するし恥ずかしい、そもそも、絵本に興味がないと思っているあなた!そんなあなたにこそ、絵本の読み聞かせをお勧めします!
初めての読み聞かせ
娘の小学校では毎朝1時間目の前に読書タイムというのがあります。読み聞かせは月に数回、交代でその時間に入って読みます。私は娘が一年生のときに近所のママ友から読み聞かせサークルに誘われました。
正直言って、家で自分の子供に読むのも面倒くさく、ましてや大勢の子供を前にして読むなんてとんでもないと思い、お断りしようかと思っていました。
でも、参観日以外で自分の子供の様子を見れる、先生と話をする機会が増える、子供たちが「○○ちゃんのお母さん!」と覚えてくれるなどいろいろなメリットを聞いてやってみようかなと思い立ちました。
何を読もうかと悩みましたが、まずは自分の子供のお気に入りの絵本を読んでみました。
子供だけではなく担任の先生も聞いているので最初はとにかく緊張して汗だくになってしまいました。
でも、要所要所で素直に反応してくれる子供たちを見ていると、読んでいてだんだん楽しくなりました。
読み終わると、一斉に「ありがとうございました。」と言ってくれました。なんだか言わされてるなーと感じたものの、帰り際に数人が「おもしろかったよ!」「また来てねー!」「次はこんな本読んで!」など声をかけてきてくれたので嬉しく思いました。
何より、聞いているときの子供たちの表情がかわいらしいです。娘も自分のお母さんが読みに来てくれたということをとても誇らく感じていたようです。
絵本の奥深さを知る
読み聞かせを始めるまで、絵本とは子供向けのものだと思っていました。
赤ちゃん用の絵本や2、3歳の幼児向けのものは確かに子供目線で描かれた内容のものばかりですが、4、5歳以上を対象とした絵本は、大人が読んでもけっこうおもしろいものがあるのです。
こどもの頃に読んだことのある本を今読むと「ああ、こんな意味だったんだ」という本ってありますよね。
大人目線で見てみると、自然や環境を題材にしたものや、人生の教訓になるもの、自己啓発のような内容、愛をテーマにしたものなど多岐に渡っていることがわかります。
ほとんどの人が絵本は小学校低学年頃までで、だんだん漫画や小説を読むようになったのではないでしょうか。
絵本の世界は広いということを知る前に絵本から遠ざかり、絵本の奥深さを知ることなく大人になることはとてももったいないことだと私は思うのです。
絵本の読み聞かせは、子供たちが自然に絵本の世界とつながることの手助けになります。
6年生のクラスで読んでいるママ友は、高学年になるほど人間関係で悩む子供も多いことから、個性をテーマにした内容を読んだときは真剣に聞いていたと言っていました。
絵本が子供たちの悩みを直接解決するわけではありませんが、誰かの親が絵本を読み、みんなでその内容を共有することは一人で読むよりも心に残るものになると思います。
まとめ
絵本の読み聞かせは、子供にとって純粋に絵本の内容を楽しみ、みんなで同じ世界を共有することができる場であり、大人にとっては子供の頃とは違った新たな目線で絵本が語っていることを知る楽しみがあります。
あなたも子供たちと一緒に絵本の世界を楽しむ貴重な人生経験をしてみませんか。
ちなみに娘の学校では10年ほど前、一人の保護者が読み聞かせサークルを立ち上げ、始まりました。
学校で読み聞かせサークルがないという方は、思いきって学校に提案してみてはいかがでしょう。
賛同してくれる保護者はけっこういるかもしれませんよ。楽しい世界をみんなで経験できたら素晴らしいですね。