アタマジラミ駆除の仕方は?原因は?髪の毛に虫が……
アタマジラミという虫をご存知ですか?
おじいちゃんおばあちゃんっ子の方なら、戦後、子供たちはDDTを頭にかけられたというような話を聞いたことがあるかもしれません。
それも今や昔の話、現代には関係ないと思っていませんか?
ふと見たら襟足に白い粒粒が・・・
ある日いつものように年長の娘の髪をドライヤーで乾かそうとしたところ、襟足に見慣れない白い粒粒が点々とついていました。
「なんだろう?」と思ってよく見たら、つむじ付近に小さな虫がいました。
ティッシュで捕獲して捨てた後、「髪の毛 虫」で検索したところ、アタマジラミという虫だということがわかりました。
そしてこの虫は爆発的な勢いで繁殖し、人から人へうつるということと、布団で川の字で寝ている場合ほぼアウト(すでにうつっていると思われる)ということがわかりました。
また寄生されると頭皮から血を吸われます。
頭がたいへんにかゆくなることが多いです。幼虫も成虫も吸血するそうです。
いわれてみれば、このところ娘は頭をかゆそうにしていました。
暑くなってきたから汗をかいているのかなと思っていたのですが、虫のせいだったようです。
アタマジラミ駆除のやり方
対応としては、殺虫成分が含まれたシャンプーや粉末で成虫と幼虫を駆虫し、卵は物理的にこそげとることで頭にいる虫を減らしていきます。
卵はすでに孵ったものも含めて、髪にしっかりついていて落ちないため、爪でこそげとったり、シラミとり専用の目の細かい(髪一本通るぐらいの細かさの)櫛を使います。
アタマジラミ用の薬剤は処方薬ではないため、病院にかかっても「ドラッグストアで購入してください」と案内されます。
これは近所の大きめのドラッグストアや調剤薬局にはおいてありました。
でもシラミ取りの櫛は取り扱っているところが少ないようで、近所ではみつからず、通販で購入しました。
薬剤と櫛の併用で、数日で頭のかゆみも治まり、櫛ですきとれる虫や卵の目に見えて量が減りました。
幼児から学童期に流行します。
保育園や幼稚園、小学校に子供を通わせていると、ときどき「アタマジラミがでました!子供の頭をチェックしてください。」というお知らせを聞くことがあります。
アタマジラミという虫は人間の頭に寄生し、一生を過ごします。
そして人の頭から人の頭に移ることで蔓延します。季節にかかわらず一年中どこかしらで流行しているもののようです。
小さな子供たちは頭を寄せ合って遊んだり、お昼寝をしたり、マット運動などをすることが多いです。お友達の帽子を勝手にかぶってみたり、お遊戯の冠を交換したりすることもありますよね。
アタマジラミは人から離れても2~3日は生きているので、そういった接触でうつってしまいます。
法的に出席停止になる病気ではないため、学校や園には通常通り出席できますが、蔓延を防ぐために学校や園には報告しましょう。
「スイミングスクールや体操教室はお休みしてください」と言われるところもあるので、確認してください。
また、虫ということで子供同士のトラブルにもなりかねませんので、子供自身への伝え方も慎重に。
私の姪っ子の場合は、他のお友達には話さないよう口止めしました。
また、「お友達の頭にも虫の卵がついてた!でもお友達には言わなかったよ!」と報告してくれました。
園を通してそれとなく該当のお友達を含め保護者や兄弟児のクラスも伝えてもらえるよう申し入れました。
一斉に駆虫しないと、ずっとうつしあいになってしまいますものね。
衛生状態に関係なく寄生するのがアタマジラミです
シラミといえばなんとなく不潔なイメージで、忌避されがちですが、清潔にしていないからつくのは「コロモジラミ」という虫です。
こちらは衣類など布につき、極端に不衛生だったり入浴や着替えの習慣がなかったりすると発生します。現代日本では稀です。
アタマジラミは衛生状態に関係なく、毎日お風呂に入って頭を洗っていたとしても発生します。
先進国でも「アタマジラミの居る人に頭を近づけたり、頭に触れるものを共用しない」ことだけが予防の手段ですが、集団生活をしている場合あまり現実的に予防できる手段がありません。
また、あまりに感染者を忌避するようにすると、いじめにもつながりかねません。
蚊に刺された人を忌避する人はいないと思います。うつしたりうつされたりしないよう自衛しながら、通常通りの生活ができるよう、配慮が必要です。
まとめ:効果的な対策は?
発見し次第、クラスや家庭で一斉に、いなくなるまできちんと駆虫するというのが一番効果的な対策といえます。
また、まくらやシーツ、頭を拭いたタオルや帽子などには生きた状態で成虫、幼虫がついていることがあるので、駆虫しているあいだは毎日、60度のお湯で5分間または乾燥機で30分を目安に処理したのちに洗濯をします。
家庭内でも子供と触れ合う機会が多いと、意外と髪が触れ合っているものです。
毎日のことなので大変ではありますが、兄弟児や親も一緒に駆虫することで、短期間で駆除を目指しましょう。