ルルドの泉(フランス)へ行きました。どんな町?聖母マリアが現れた?
ルルドの泉(フランス)は、どんな町?
フランス南西部にある「ルルド」は、聖母マリアが現れた「ルルドの泉」があり毎年500万人もの観光客が訪れる町です。
これだけの観光客が訪れる町ですので、ルルドの泉周辺には沢山のホテルや飲食店がありますが、その実態は人口1万5千人足らずの小さな田舎町です。
空港からルルドの泉周辺へ向かう車窓から見える景色は「田園風景」と「ピレネー山脈」だけであり、初めて訪れた人はパリとのギャップに驚くでしょう。
なお、ルルドの繁忙期は4月から10月です。
なぜなら、この時期は夜になると「ロウソク行列」と呼ばれる大規模なミサが行われるからです。
ルルドの町にはフランスの中でパリに次いでホテルが多いと言われているのですが、この時期はホテルの予約を取ることが非常に難しいようです。
一方、閑散期の11月から3月の間は、大半の飲食店は閉まりホテルも半分くらいは閉まっているような印象でした。
私は3月にルルドの泉へ行ったのですが、飲食店を探すのにとても苦労した覚えがあります。
「ロウソク行列」を見られなかったのは残念でしたが、人が少なかったお陰で、心ゆくまでルルドの泉の前で神聖な空気を味わえたのでとても満足しています。
ただ、私のように、観光目的でルルドの泉へ向かうのであればルルドの町には1泊2日もすれば充分だと思います。
特に閑散期に訪れる場合は、2日以上いると時間を持て余すことになるのは必須でしょう。
フランス旅行のプランで「ルルドの泉」を入れようと考えている方は、参考ください。
街並みをご紹介します。
空港からルルドの泉へ向かう車窓から
大聖堂から見える街並み
ルルドの泉周辺の街並み
真夜中のルルドの泉周辺
ルルドの泉、聖母マリアが現れた?
ルルドの泉、近くで
ルルドの泉、遠くから
さらに、遠くから
大聖堂
ルルドの泉が汲める蛇口
ルルドの泉は、聖母マリアが現れた「聖地」です。
19世紀中頃、ルルドという田舎町に住む貧しい家の少女「ベルナデット」の前に、突如として聖母マリアが現れました。
ベルナデットは、聖母マリアの助言を受け入れ、ある日洞窟を手で掘ってみるとそこから水が湧き出てきたのです。
その水が病気を治癒させるなどの「奇跡」を起こしたことをきっかけに、「聖母マリアが現れたルルドの泉」として、多くのカトリック教徒達に知られるようになしました。
ベルナデットは後に「修道女」となりますが、聖母マリアが現れた時は田舎町の1人の少女に過ぎませんでした。
なぜ、そんな少女の前に聖母マリアが現れたのか、後になりベルナデット自身はその理由についてこう言っています。
「聖母が私を選んでくださったのは、私が最も貧しく、最も無知だったからです」
この言葉から、ベルナデッタの心がいかに純真無垢であったのかが分かりますし、この心が聖母マリアを目の前に現したのだと予測できます。
私は、ご縁があり2019年3月にルルドの泉へ訪れました。
その時は、ルルドの泉があまりにも「居心地の良い空間」であったことに驚いていました。
そして、日本に帰ってから、それまで自分の中にあった様々な物事に対する「執着」がごっそりとなくなり心が随分軽くなっていることに気付きました。
これは、聖母マリアが現れた聖地、「ルルドの泉」が引き起こしてくれた奇跡だと思っています。
ルルドの泉へ行って来ました!そこで起こった奇跡とは?
2018年3月、祖母(81才)とルルドの泉へ行って参りました。
祖母は何十年も前からルルドの泉へ行ってみたかったらしく、色々とタイミングが良かったので今回思い切って行ってみることにしたのです。
ルルドの泉は「奇跡」を起こしてくれる聖地と言われていますが、ここへ行く前も行った後も私達に色んな奇跡を起こしてくれました。
その経験をシェアさせていただきますので、面白半分で読み進めていただければと思います。
奇跡(1) 日本最古の「ルルドの泉」が祖母の故郷にあった。
私は今回の旅行が決まるまで「ルルドの泉」を全く知らなかったので、これを機に色々調べてみたところ、五島列島の1つである「福江島」に日本最古の「ルルドの泉」があることが分かりました。
私はこの情報を見て驚愕しました。
なぜならそこは、祖母の故郷だからです。
もちろん祖母はそのことを知らなかったので、私は思わず「わざわざフランスに行かなくてもいいじゃん!まず福江に帰りなよ。」と突っ込んでしまいました。
こうして少しちゃかしながらも、祖母が無性にルルドの泉へ行きたがっていたのは、ただの偶然ではなくもっと重要な意味があるような気がして私は背筋がゾクッとしたのです。
奇跡(2) 祖母の腰痛が軽くなった
私達は、ルルドの泉を観光した後にパリ市内へ移りました。
祖母は数年前から腰痛を患っているため、私は「パリ市内の観光はあまり出来ないかも」と思っていたのですが、結論から言ってその心配は無用でした。
祖母はパリに着いた途端、とてもシャキシャキ動き出し、悪天候の中も私と一緒にパリ市内を歩き回って、結果的にかなりのハードスケジュールをこなしました。
私は目を丸くしながら「本当に大丈夫?!」と何度も言っていたのですが、祖母は「ルルドの泉に行ってから腰痛が軽くなった」と言うのです。
旅行の前は、1日おきに寝込んでいるような生活だったので、それを思うとパリについてからの動きは驚異的で、ルルドの泉の奇跡を信じざる得ませんでした。
奇跡(3) 私の心が軽くなった
私は身体がどこも悪くなかったので、ルルドの泉に行っても特に奇跡は起きないだろうと思っていましたし、特に何の期待もしていませんでした。
しかし、日本に帰ってきてから、私の心がとても軽くなったのを感じた時「ルルドの泉で心の中のドロドロが洗い流されたんだ」と直感しました。
祖母の奇跡を考えると、この出来事は地味で人に説明しにくいのですが、私の心が軽くなったのは「執着」が消えたからだと思います。
そして「執着」を消すことは、ここ最近の私の「課題」でもあったのです。
このような私と祖母の経験から、ルルドの泉は「その人にとって一番必要な奇跡」を起こしてくれる場所なのだと思いました。
ルルドの泉は、なかなか簡単には行けない場所ですが、もしご縁があれば思い切って行ってみる価値はあるはずです。
ルルドの泉。1人の人間の「創造力」を思い知らされる場所。
ルルドの泉周辺には、2万5千人が収容できる大聖堂・沢山のホテル・飲食店・お土産屋さんがあります。
年間500万~600万人の観光客が訪れますので、かなり「商業化」されていることは間違いありません。
私は先日、祖母とルルドの泉へ行ってきたのですが、祖母はこの様子を見てとても「がっかり」したようでした。
商業化されたルルドの町の様子に、神聖さを感じられなかったのでしょう。
一方、私はこう思いました。
「1人の少女の思いが、ここを創ったのだ。人間の創造力ってすごい!」
わざわざルルドの泉まで行ってこんなことを思うのは私だけかもしれません。
しかし、ルルドの泉が現在のような様子になったのは、ベルナデットという貧しい田舎の少女の「聖母マリアを信じる思い」が発端です。
その純粋さ故に、理解のない大人たちから心無い言葉を投げかけられたであろうことは容易に想像がつきますが、結局はベルナデットの純真無垢な思いが通じて現在の「ルルドの泉」になったのです。
もちろん、ベルナデットが意図したから今の「ルルドの泉」になったわけではありません。
おそらく、ベルナデットは聖母マリアを見た少女の頃から、自我を超越した存在だったのでしょう。
スピリチュアルの世界では「自我の消失を恐れるな」といった話が聞かれますが、ここにきてその意味がようやく理解できました。
人間の創造力を邪魔するのは「自我」以外の何ものでもないことを、ルルドの泉は私に教えてくれたのです。